書く書く しかじか

旅行記、食べ歩き、スポーツ、書評などなど、赴くままに書き連ねるブログ。

グランドハイアット東京 アフタヌーンティー デザートブッフェ味わい尽くそう

六本木ヒルズの一角にて

 

東京・六本木にあるグランドハイアット東京に、アフタヌーンティーへ出かけます。


グランドハイアット東京は、六本木ヒルズの一角にあります。開業は2003年、客室数は387です。

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エントランス部分。

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アフタヌーンティーの会場は、2階のフレンチキッチン。エントランスを入って、右手の階段を上がった場所にあります。

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フレンチキッチンの内観。アフタヌーンティーの客は、主に窓際に近い席に案内されます。写真で言うと、手前が窓側になります。写真奥のテーブルは多くが使われていませんが、おそらくディナー用に準備して空けられているのでしょう。

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アフタヌーンティーのメニュー。左ページのアソートプレートは、皿に盛って運ばれてくる品々。右ページのデザートブッフェは、好きなだけ取って食べることができます。

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至るところにクリスマス

 

さて、運ばれてきましたアソートプレート。訪れた日は2017年12月1日。グランドハイアット東京のアフタヌーンティーは月替わりで、12月は「ホリデーアフタヌーンティー」。ご覧の通り、クリスマス仕様です。

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アップで見ていきましょう。雪だるまの白い部分はマシュマロ。帽子はチョコレートとナッツでできています。左側のサンタクロースの絵が描かれているものは、ホワイトチョコレートです。

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続いて、ブッシュ ド ノエル。フランスで定番とされるクリスマスケーキで、薪のイメージです。キノコの部分は、メレンゲで作られています。

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下の段のプレートに移ります。左側はトマト モッツァレラ バジルのピンチョス。

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両端は、スモークサーモンのコルネ  ディルクリーム  イクラ。真ん中手前はスモークターキーのトルティーヤラップ。この2品のレベルは高かったです。

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続いてスコーンに移ります。左手は、プレーンスコーン。右手は、チョレートクランベリーのスコーン。真ん中の皿は左側がミルクジャム、右側がホイップクリーム。ミルクジャムは牛乳と砂糖で作られるもので、練乳のような味わいでした。初体験でしたが、スコーンとの相性は良かったです。

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紅茶ポット。これでカップ2杯分です。グランドハイアット東京のアフタヌーンティーは、紅茶かコーヒーかを最初に選びます。紅茶を選ぶと、コーヒーは飲めませんし、コーヒーを頼むと、紅茶は飲めません。多くの高級ホテルでは、茶葉の種類を選ぶことができますが(たとえば、ダージリンアールグレイといった具合に)グランドハイアット東京では、「紅茶」というくくりで1種類しかありません。時間内であれば、おかわりは自由です。

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茶葉のブランドは、公表されていません。味に関しては、過去に訪れた高級ホテルと比べると、正直言って物足りなかったです。ただ、グランドハイアット東京のアフタヌーンティーは、他のラグジュアリーホテルと比べて安めです。われわれが訪れた12月のホリデーアフタヌーンティーは、3,500円(税サービス料込みで4,347円)。そうした価格設定が、茶葉に現れているのかなと感じました。ですので、クオリティーがいまひとつだったとしても、一概に悪く言えない面もあるかと思います。

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デザートブッフェ、全て味わおう


さて、ここからデザートブッフェに移ります。レストラン窓際の一角に、スイーツがまとめて並べられています。真ん中にある雪をかぶったお菓子の家は展示品で、客が食べることはできません。

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反対側から。

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お菓子の家をアップで。

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それぞれアップで見ていきます。まずは、ピスタチオムース。ここにも雪だるまやサンタクロースがいます。

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パリ  ブレスト  チョコレートケーキ。

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洋梨のタルト。

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ホワイトブッシュ  ド  ノエル。運ばれてくるアソートプレートにブッシュ  ド  ノエルがありましたが、それのホワイト版です。

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いちごのシャルロット。

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ラズベリーチョコレート。

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カスタードプリン。

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上記7品までが、メニューに記載があるものです。ここから2品は、メニューに書かれておらず、ケーキのそばにネームプレートもありませんでした。この写真のスイーツは、見たまま、イチゴのショートケーキでしょう。

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そして最後の1品。ラズベリーを使ったスイーツです。酸味がほどよくあって、個人的にはデザートブッフェの中ではこれが一番好きでした。

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90分制の実態は…


ごちそうさまでした。グランドハイアット東京のアフタヌーンティー、楽しませてもらいました。ここの特徴はやはり、取り放題のスイーツブッフェになろうかと思います。12月のホリデーアフタヌーンティーに関して言えば、9種類あります。アソートプレートにある3種類のチョコレートやスイーツを合わせれば、12種類の甘いものを楽しめるということになります。とにかくスイーツが好きで、甘いものをいっぱい食べたいという人にとって、魅力あるシステムではないかと感じます。とにかく食べ尽くしましょう。スイーツの一品ごとの質に関して言えば、驚きを伴うレベルではないと思いますが、それでも妥協が感じられる部分はなく、うまくまとめられています。個人的には、スイーツよりも、スモークサーモンのコルネ  ディルクリーム  イクラと、スモークターキーのトルティーヤラップの出来の良さが印象的でした。


細かいことでいくつか残念だったことを申しますと、席に案内されて着座した時、テーブル上の全面に白い埃が見えました。きちんと拭かれていなかったか、拭いて時間がたったために再び埃が舞い降りてしまったか、どちらかでしょう。テーブルがダークブラウンで埃が目立ってしまう上、そのテーブルにじかにフォークやスプーンが置かれていたので、気になりました。

また、アソートプレートが運ばれてきた時、ブッシュ  ド  ノエルの上に乗っているキノコがはがれて、皿の上に転がっていました。スタッフがテーブルまで運んでくる間に落ちてしまったのでしょう。われわれは、自分たちで乗せ直して写真を撮りました。こういったものはやはりビジュアルが大事ですから、仮に運んでくる間に何らか問題が生じたら、一度キッチンに戻って、手直しするのが筋でしょう。そのスタッフは高級ホテルのスタッフらしく、気品ある口調で丁寧にスイーツなどの説明をしてくれただけに、なぜ落ちたキノコに目が向かなかったのだろうと疑問に思いました。


さらにもう1つ、アフタヌーンティー用の席についてです。どうもこの環境が好きになれませんでした。と言いますのも、案内されるテーブルの多くは通路の脇にあり、スタッフらがそばをせわしなく行き来します。ゆえにプライベート感といったものが乏しく、落ち着いて食事を楽しめる空間とは言い難い気がしました。そんな状況で最も驚いたのは、スタッフが段ボールを乗せた台車を押して、われわれのテーブルのすぐ脇を通っていったことでした。高級ホテルのレストラン内で、台車と段ボールを見ることはなかなかない気がします。キッチンと資材置き場を結ぶ導線がほかにないのでしょうか。レストランそのものは清潔で、高級感もあり、雰囲気もいいので、もったいないと言わざるを得ません。


いろいろマイナス面を列挙しましたが、あくまで自分が見たこと、感じたことで、毎度テーブルの上に埃が舞っているか分かりませんし、崩れたスイーツがしょっちゅう運ばれてくることもないでしょう。そういった点に問題がなければ、アフタヌーンティーを楽しむ場として、悪くないと思います。

 

話は変わって、時間制限についてです。グランドハイアット東京のアフタヌーンティーは予約時、90分制になっているかと思います。2時間のホテルが多いので、90分というのは短いと思われる方が多いかもしれません。しかし、実際のところ、あまり気にすることはないと思います。というのも、われわれは15時に入店しましたが、16時半を過ぎても退出は求められませんでした。

 

スタッフに確認したところ、フレンチキッチンのアフタヌーンティーの設定時間は15時から17時までで、予約の受け付けは15時と15時半です。つまり15時半に入ると、時間が90分になってしまうというだけで、15時に入店した客は17時まで席に座っていることができるのです。ですので、90分が短いと思われる方は、15時スタートで予約して、時間ぴったりに訪れましょう。そうすれば、食べ放題のアフタヌーンティーを2時間楽しむことができます。

 

最後に、食べ方についてのアドバイスを。12月のアフタヌーンティーに関して言えば、甘いものが12種類に、料理系が3種類、スコーン2種類と、その構成はいびつです。スイーツをひたすら食べ続けて苦にならない人はいいのですが、口が飽きてしまうような人は要注意です。先にセイボリーやスコーンを食べてしまうと、残るのは甘いものばかりです。アフタヌーンティーはセイボリーを先に食べ、その後スイーツに移るのが作法とされていますが、必ずしもとらわれる必要はないでしょう。まず甘いものに口をつけ、料理系やスコーンは中盤から後半にかけて残しておいた方が、味に変化をつけられていいのではないかと思います。

 

グランドハイアット東京でアフタヌーンティーを味わった2ヵ月後、パークハイアット東京でもアフタヌーンティーを楽しみました。グランドとパーク、アフタヌーンティーで訪れるならどちらがいいか、お悩みの方は、以下のパークハイアットの記事を読んでみてください。