アル カスル マディナ ジュメイラ 魅力あふれる40以上のレストランやバー スークにも名店あり ドバイ旅行記 4
ドバイのリゾートホテル、マディナ ジュメイラには40以上のレストランやバー、ラウンジがあります。隣接するスーク マディナ ジュメイラのレストランやカフェの数は25以上。つまり、合わせて70近くの飲食店がリゾート全体にあるということになります。とてもではありませんが、数泊の滞在では回りきれません。限られた数しか訪れていませんが、一つずつ紹介します。※ 2018年10月時点。1ディルハム(AED)=31円で計算。
ソファの居心地がいいアル カスルのロビーラウンジ
アル カスルのロビーには、アル フェイ ローズ ラウンジがあります。ここで朝食を食べました。24時間営業しており、サンドウィッチなどの軽食類のほか、午後2~6時にはアフタヌーンティーを提供しています。
アル カスルのアフタヌーンティーは、いくつか種類があるのですが、オーソドックスなもので1人233AED(約7,200円)です。シャンパン付きだと334AED(約10,400円)になります。興味はとてもあるのですが、今回の旅行では3日目にバージ アル アラブのアフタヌーンティーに行きましたので、見送りました。詳しくは、下記リンクの「旅行記12」にまとめましたので、読んでみてください。
朝食のメニュー。ワッフルやクレープ、フレンチトーストなどがあります。サンドウィッチは、「BREAKFAST」の欄にはなく、別ページに記載があります。朝食の時間帯には注文できないのかと思いましたが、スタッフに尋ねたところ、オーダー可能とのことでした。
アラビア語で「宮殿」を意味するアル カスル。そのロビーと同じフロアにあるだけあって、まさにラウンジは宮殿の雰囲気を醸し出しています。
いかにも値が張りそうな大きなソファに、いくつものクッションが置かれ、とてもリラックスできる空間になっています。ただ、テーブルはひざ丈の高さなので、食事をしようと思ったら、前かがみにならなければなりません。
ストロベリージュース。38AED(約1,200円)。ちょっとドロッとしていて、とても濃厚です。イチゴの甘さをそのまま味わえます。とてもおいしいです。
オレンジジュース。38AED(約1,200円)。オレンジ特有のちょっとした酸っぱさもなく、飲みやすい仕上がりです。
フレンチトースト。58AED(約1,800円)。甘いんだけど、決してくどくありません。ベタっとした食感もなく、ふんわりしていて、これまでに食べたフレンチトーストの中でトップクラスの味でした。
ワッフル。58AED(約1,800円)。もちっとした食感が癖になります。ワッフルにありがちな、パサついた感じがありません。こちらも、自分が口にしてきたワッフルの中で、指折りの完成度でした。
ラウンジには屋外の席も多くあります。
パームツリーの先にバージ アル アラブが見えます。この景色を楽しみながら食事を取ることはできますが、いかんせん朝から暑いです。われわれが訪れた10月初旬だと、最低気温が28度くらいなので、午前9時になると、もう30度を超えていると思います。
マディナ ジュメイラ内に張り巡らされた運河には、アブラと呼ばれる舟が行き交います。パームツリーに隠れていて見えづらいですが、写真中央に少しだけ見えている鮮やかな青色の部分がアル カスルのメインプールです。
2ヵ所にあるビュッフェ形式の朝食
アル カスルではビュッフェ形式で朝食を出しているレストランが2ヵ所にあります。1つはロビーがあるフロアからグラウンドフロアへ降りていったところにあるアルボレタム(Arboretum)、もう1つがプールサイドにあるレストラン、カイマト アル バハール(Khaymat Al Bahar)です。
ロビーから続く階段から撮影したアルボレタム。天井が高くて広々としています。
アルボレタムの受け付けカウンター。
入り口近くにはパンとジュースサーバーが見えます。
アルボレタムの写真はここまでです。なぜなら、ここには入っていないからです。われわれはカイマト アル バハールのビュッフェに1度だけ行きましたので、こちらを紹介します。
カイマト アル バハールの入り口です。朝食時はビュッフェを提供していますが、本来はレバノン料理のレストランです。ビュッフェはもちろん多国籍料理で、レバノン料理オンリーではありません。1人165AED(約5,100円)です。
屋外の席も多く設けられています。
プールサイドから見たカイマト アル バハール。円形の建物が6棟連なって、1つのレストランになっています。
中に入ってみます。円形の建物に合わせて、厨房も円形です。その周りに料理が並べられています。
オムレツやスクランブルエッグなどの卵料理を注文で作ってくれます。
野菜不足になりがちな旅先。ビュッフェでたくさん野菜を取るのは大事です。
ワッフル。
クロワッサンなどのパン類。
主にレバノン料理や中東料理を集めたコーナーもあります。
ヨーグルト。
フルーツ。
ジュースは別棟にあります。円形の建物はそれぞれ渡り廊下で結ばれています。
われわれは屋内で食べましたが、屋外の席も多く人がいます。朝でも暑いので、屋内の方が快適だと思いますが、雰囲気重視の人は屋外を選ぶのでしょう。
食事を終えての感想としては、ごく普通のビュッフェです。レバノン料理や中東料理などドバイならではの一品はあるものの、基本的にはどのホテルでも見られるような多国籍の料理が並びます。5,000円は高いと言えば高いですが、5つ星ホテルの相場を著しく逸脱したものではないかもしれません。
マディナ ジュメイラ内で朝食を安く済ませたければ、スークに行くという手があります。スークにはスターバックスやコスタコーヒーなどのカフェが入居しています。こうした店を利用すれば、出費を抑えることができるでしょう。
アル カスルのプールバー
アル カスルのメインプールの脇には、プールバーがあります。ここでは軽食を提供しています。行ってみることにしましょう。
下の画像の上側、メインプールに隣接する円形の6棟がカイマト アル バハール。対して、赤い円で囲った3棟がプールバーになります。
赤レンガの柱が並ぶ吹き抜けの空間で、白いテーブル、チェアが並びます。
プールバーという名称の通り、水着のまま入って、食事をすることができます。
プールバーで座った席から見たメインプール。
メニュー1。サンドウィッチやハンバーガー、サラダ、ピザなどがあります。
メニュー2。ドリンクが記載されています。プールバーにあるメニューはいずれも、プールサイドのビーチベッドに運んで来てもらうこともできます。
注文1品目、マディナ ビーフ バーガー。97AED(約3,000円)。ポテト、オニオンリング、ピクルスも付いています。ビーフは和牛を使っているとのことで、確かに良質なバーガーでした。オニオンリングが地味においしいのがうれしい誤算。
注文2品目、チーズ トマト&ターキーハム トーストサンド。72AED(約2,200円)。こちらはチキンの味が少し薄味で、ハンバーガーに比べるとやや出来が劣るかなという印象でした。サラダとポテトが付いています。
無料のパンもこれだけ付いてくるので、お腹いっぱいになります。
ソフトドリンクはこういうプラスチックコップに入れられます。ペプシや7UPで29AED(約900円)です。
運河の末端に浮かぶメキシコ料理店
続いて、ミナ アッサラームのレストランを2軒紹介します。われわれは、いずれもディナーで訪れました。
まずは、メキシコ料理のトルトゥーガ(Tortuga)。ミナ アッサラームの前まで続いている運河の、まさに末端部分に設けられています。運河上の席だけではなく、ミナ アッサラームの建物内の席もあるので、暑いのが苦手な人は屋内に。
われわれは屋外の運河寄りの席に座りました。中にはしゃれたシャンデリアが下がっています。背もたれに置かれたカラフルなクッションも目を引きます。
背後にはアブラ(舟)が行き交います。
運河が目の前に広がって、景色としては涼しそうに見えますが、実際にはとても暑いです。午後8時過ぎでも、30度前後はあるように感じました。
トルトゥーガのメニュー。
メキシコ料理の定番、トルティーヤ チップス。お通しで出てきました。付け合わせのソースは、結構なピリ辛です。
1品目、ビーフのタコス。67AED(約2,100円)。テイストはやはり辛め。パクチーがいいアクセントになっています。
2品目、シーザーサラダ。58AED(約1,800円)。
3品目、ビーフのミートボール。150AED(約4,700円)。火が十分すぎるほど通っていて、少し固めだったのは残念。
ミートボールには、メキシカンライスが付いてきます。米は東南アジアでよく見られるような、パサパサとした長粒種です。
帰りのアブラから撮ったトゥルトゥーガとライトアップされたバージ アル アラブ。
総じて、料理の味は及第点と言ったところでしょうか。辛いものが苦手な人は、あまりお勧めできないかもしれません。
ガイドブックで絶賛の中華料理店
もう1店、ミナ アッサラームのレストランを紹介します。中華料理店のゼン ヒーズ(ZHENG HE'S)です。トルトゥーガと同じく、運河沿いにあります。ドバイ レストラン アワードの中華料理部門で受賞を重ねるなどの実績があり、るるぶ、タビトモでも取り上げられている店です。
ここはまず、行き方が分かりづらいです。ミナ アッサラームのフロントカウンターを背にロビーフロアの廊下を真っ直ぐ進み、右手に折れます。この写真のバーが正面に見えるのですが、このバーの手前で左手に折れて、その先にある階段を降ります。
バーの左手にある階段です。
階段を降りた先に受け付けカウンターがあります。
カウンターの壁に丸い円盤が見えます。これは銅鑼で、入店する際にスタッフがバーンと鳴らしてくれます。いかにも中華という感じです。
屋内の席。われわれが訪れた時間帯は、屋内席を利用している人は、1人もいませんでした。中国の民族衣装が展示されています。
民族衣装の下には、ドバイ レストラン アワードの受賞盾が並びます。名店とされる証ということでしょう。
屋外の席に座りました。運河は目の前です。屋根からつり下がった赤いランタンが風情ある空間を生み出しています。
トルトゥーガの紹介時にも言及しましたが、10月初旬は夜でも暑いです。30度近くあると思われます。景色は抜群に良いのですが、一方で暑さとの闘いもあるのです。
屋外の席は、多くが埋まっています。人気店のようなので、訪れる際は予約した方がいいでしょう。われわれは、アル カスルのコンシェルジュに頼んで、予約してもらいました。
ゼン ヒーズの屋外席から望むバージ アル アラブ。
メニューの表紙。
メニューは中国語と英語で表記されています。
お通しが運ばれてきました。
ミネラルウォーターはイタリアのアクアパンナです。38AED(約1,200円)。ドバイの飲食店で、よく見るブランドです。ビールは、アサヒ スーパードライやハイネケン、バドワイザーなど8種類あり、7種は48AED(約1,500円)です。コロナだけが53AED(約1,600円)。
注文1品目、Cryspy Seafood Egg Noodles , Spring Onion , Ginger Gravy。67AED(約2,100円)。野菜と海鮮炒めの上に乗ったかた焼きそばです。
注文2品目。Corn Fed Chicken "Siew Mai", Black Sea Eggs。シューマイです。53AED(約1,600円)。
注文3品目、Vegetable Fried Rice。野菜チャーハンです。48AED(約1500円)。見た目より量は多いです。
3品を食べての感想ですが、トルトゥーガ同様に、及第点と言った印象でした。どちらも3品しか注文していないので、それほど大それたことは言えないのですが、驚きを伴うような美味の料理が出てきたかと問われれば、YESではないかもしれません。もっとも、日本で日常的に目にするような中華と違って、見た目も味もこじゃれています。その点はさすがと思わせるものがありました。
スーク マディナ ジュメイラのヌードル店
ではここから、スーク マディナ ジュメイラの店を紹介します。まずは、The Noodle Houseです。アジアンテイストの麺類を出している店です。入り口にはバーカウンターがあります。店全体の雰囲気は洋風の趣きで、一見しただけでは何の店なのか分かりません。
メニューです。中央部分のWET NOODLESは汁あり、WOK NOODLESは汁なしの麺です。汁あり麺を2品、注文することにします。
JADE BUDDHA BOWL、65AED(約2,000円)。ブッダの名前を冠したライスヌードルで、アニスで香り付けした牛肉が入っています。
BEEF SOBA、65AED(約2,000円)。名前の通り、牛肉そば。シイタケが入っています。
いずれもアジアンテイストに違いはないのですが、日本のアジアン料理店で出てくるような味ではありません。麺と汁と肉が、それぞれ個別に主張するようで、なかなか騒がしい世界が口の中に広がりました。これはこれで貴重な体験でした。
運河沿いの絶品イタリアン
次は、運河沿いのイタリアンレストラン、トラットリア トスカーナ(Trattoria Toscana)です。入り口も運河沿いにあるので、スークからいったん、屋外に出て入店することになります。
屋外席です。運河沿いに多くのテーブルが並びます。
ここからもライトアップされたバージ アル アラブを望むことができます。
ゼン ヒーズに比べて、屋外席の数は多いです。
屋外席のそばには、アブラの乗り場があります。食べ終わってここから乗れば、すぐにホテルに戻れます。
われわれは屋内の席を選びました。トルトゥーガやゼン ヒーズで屋外の席は堪能したので。屋内の方が冷房が利いていて快適です。
メニューです。メニュー数はそれなりに多いと思います。
イタリアブランド、ペローニのビール。500ミリリットルで50AED(約1,600円)。
お通しのオリーブ。
注文1品目、赤エンダイブのサラダ。66AED(約2,000円)。エンダイブという野菜は個人的に初めて食べましたが、甘みがあってみずみずしくて、おいしかったです。
注文2品目、ビーフ ボロネーゼ。88AED(約2,700円)。ビーフの量が多く、平麺とよくからんでおいしいです。
注文3品目、カルボナーラ。90AED(約2,800円)。日本は濃い味のカルボナーラが多く、そちらに慣れているので、やや薄味に感じました。
総じて、この店はおすすめできると思います。まず間違いのない料理を出してくる印象ですし、運河に面した屋外の席も多くあります。失敗のない店と言っていいのではないでしょうか。
最後に、スーク ジュメイラのレストランの支払いに関してです。マディナ ジュメイラのホテル宿泊者は、その場でクレジットカードを切ってもいいのですが、サインだけで済ませることもできます。その場合は、チェックアウト時にまとめて精算になります。
さて、アル カスルおよびマディナ ジュメイラの紹介は以上です。旅行記 5はマディナ ジュメイラ内のスーク マディナ ジュメイラについてです。
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