書く書く しかじか

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オールド スーク ゴールド スーク スパイス スーク ドバイの原点 未来都市のもう一つの顔 ドバイ旅行記 6

 近代的な超高層ビルが並ぶ未来都市のドバイにあって、発展前の街の歴史を感じられるところは、とても貴重です。オールド ドバイは、ドバイの街の原点とも言われる場所で、人気の観光地の一つです。

 

 旅の2日目は、オールド ドバイにあるオールド スーク、ゴールド スーク、スパイス スークの3大スークを巡るところから始めます。※ 2018年10月時点。1ディルハムAED)=31円で計算。

 

3大スークへ出発

 宿泊しているアル カスルからタクシーで出発です。車中から、2018年1月にオープンしたドバイ フレーム(Dubai Frame)を目にすることができました。その名前の通り、額縁を模した金色の建物です。この空間を通じてダウンタウンエリアなどの発展した街並みを、絵画のごとく見てください、という趣旨でつくられたようです。上部は高さ150メートルで、展望台になっています。

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 ゴールド スークに到着。タクシーを降りたら、すぐに金製品の店が目に入りました。どこもかしこもゴールド、ゴールド、ゴールド…。金の取引量が世界一のドバイにあって、その中心地がここゴールド スークなのです。

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 この写真は、アル ホール(Al khor)通りという車の通行量が多い道路沿いを写したものです。ゴールド スークは、このアル ホール通りより南側、小道が入り組んだ一帯です。

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 周辺の地図。アル ホール通りとクリーク(水路)に囲まれたこげ茶色の部分が、ゴールド スーク、スパイス スークを含む商業地区です。

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  ショーウィンドウの中は、ネックレス、ピアス、ブレスレットなどなど、まばゆいくらい金だらけ。

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 日本でこれほど金製品を見ることはまずないので、すごく新鮮です。

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 アル ホール通りから南側は、一部がアーケードになっています。暑いドバイで、日陰の中を歩けるのはありがたいことです。

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 アーケードの中。両側にびっしりと金製品を扱う店が並びます。金以外にも、通常の宝飾品を売っている店もあります。

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 あてもなく歩いているうちにゴールド スークを抜けたのか、布製品や土産物を扱っている狭い路地に入りました。

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 そして、気づいたらスパイスが軒先に並ぶ一角に入っていました。カレーを自分で作るような人は、こういう店はたまらないのではないでしょうか。

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 ひときわ目立つ青色のスパイス。どんな味、香りなのでしょう。

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 スパイス スークに関して言うと、どこを見てもスパイスしか売っていないというわけではありません。布製品や土産物の店に混じって、スパイスの店が点在しているという印象です。対して、ゴールド スークは金製品と宝飾品の店ばかりなので、スパイス スークよりインパクトが強い感じがします。

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 アーケードの出口に来ました。ガイドブックを見ると、夕方ごろから観光客が増えてきて活気づくと紹介されています。われわれは午前中に訪れましたが、それでも十分に人通りは多くて、にぎわっていました。

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アブラに乗ってオールド スークへ

 さて、ゴールド スークとスパイス スークの見学を終えて、次はクリーク対岸のオールド スークへ向かいます。対岸へはアブラを利用します。

 

 ゴールド スーク、スパイス スークがあるクリーク東岸のアブラ乗り場の名前は、デイラ オールド スーク(Deira Old Souk)です。「デイラ」とは、クリークの東側に広がる地区の名前で、ドバイの街はここに起源があるとされています。対して、オールド ドバイがある西岸の乗り場は、バール ドバイ(Bur Dubai)といいます。

 

 デイラ オールド スークの乗り場前。 

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  では、アブラに乗ります。料金は1AED(約31円)。舟の真ん中に座る場所があって、背中合わせに両側に腰掛けます。

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 では、出発です。

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 クリーク越しに見た西岸側の街並み。

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 西岸に到着。オールド スークを歩きます。ここは、客引きがすさまじいので、気合いが必要です。ゴールド スーク、スパイス スーク周辺でも、それなりに客引きはありますが、まだ許容の範囲です。対して、オールド スークは一段上です。

 

 左右に並ぶ店という店から、次々と日本語の単語混じりに声が飛んできます。彼らは「安いよ」というありきたりな誘い文句はあまり使いません。それより、脈絡のない面白い言葉の方が客の足を止めるのに効果的だと考えているようです。聞いた範囲で言うと、「るるぶ」「ガリガリ君」「なんでやねん」が印象的でした。誰に習ったのでしょうか。笑顔で反応したら、そのまま取り込まれてしまうので、頑張って無関心を装いました。

 

 ともあれ、声かけだけならまだ問題ないのですが、ここでは前に立ちはだかられて、足を止めさせられることもしばしばでした。もっと手ごわい輩にいたっては、近づいて勝手に頭にターバンを巻こうとしてきます。下の写真の中央に写っている店員が、まさにそうです。巻かれたら買わされる流れになりかねないので、必死に振りほどきました。

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 でも、彼らを悪く言いたくて書いているわけではありません。彼らの多くはUAE人ではなく、少しでも稼ぎのいい仕事をしたいと考えてやってきた移民です。ドバイは人口の8割以上を外国人が占める特殊な都市で、貧富の差は日本の比ではありません。貧しい移民たちは稼ぐのに必死で、とてもハングリーです。それが激しい客引きとなって表れているのです。

 

 その意味で、オールド スークは、きらびやかなドバイという都市のもう一つの顔を垣間見て、正しい理解を深められる場所と言えるでしょう。

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 一方で、のんびり土産の品定めをしたい人だけの人には適していないと思います。興味があるそぶりを見せると、容易には店を離れられないでしょうから。

 

 3大スーク、楽しめました。ここでタクシーを拾って、バージ カリファへ向かいます。オールド スーク周辺のタクシーに関して、流しでそれなりに多く走っているので、待っていれば難なく拾えるでしょう。

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