モール オブ ジ エミレーツ(エミレーツ モール) 地元住民のための大型施設 観光客が行く価値は? ドバイ旅行記 14
ドバイの大型ショッピングモール、モール オブ ジ エミレーツ(エミレーツモール)に行ってみます。どんな店があるのでしょうか。※ 2018年10月時点。1ディルハム(AED)=31円で計算。
ドバイ モールに次ぐ大きさ
モール オブ ジ エミレーツは、ドバイではドバイ モールに次いで2番目に大きいショッピングモールです。売り場面積の広さを表すGLA(Gross Leasable Area)という指標で、ドバイモールが35万平方メートルなのに対し、モール オブ ジ エミレーツは約25万5,000平方メートル。ドバイ モールの7割ほどの規模になります。(ただし、ドバイ モールは総面積が112万4,000平方メートルもあります。こちらの指標だと、世界第2位の大きさになります)
われわれはアル カスル マディナ ジュメイラに宿泊しましたが、マディナ ジュメイラでは、モール オブ ジ エミレーツへの無料シャトルバスを運行しています。便利なので、これを利用しました。下の写真は、その時刻表になります。アル カスルから直線で2.5キロの距離で、15分で到着します。
シャトルバスが来ました。われわれは18時15分発のバスに乗りました。
モール オブ ジ エミレーツに到着。
Ground Floor(1階)のエントランスAを出たところが発着場になっています。マディナ ジュメイラ以外にもモール オブ ジ エミレーツへのシャトルバスを運行しているホテルは多くありますが、いずれも到着と発車はこの場所になります。
ラグジュアリーブランドも多く
エントランスAから入ります。
モールのマップです。Ground FloorとFirst Floor。四角く区画された中に店が配置されているので分かりやすく、迷う心配は少ないでしょう。
Second FloorとThird Floor。こちらは1,2階部分と比べて、フロア面積は狭くなっています。Third FloorはPrayer Room(イスラム教徒の礼拝用の部屋)だけなので、モールは実質的に3階建てと言っていいでしょう。
Ground Floorはファッション系アイテムを扱う店が多い印象です。
イスラムでは安息日(休日)にあたる金曜日の夕方、多くの人で賑わっていました。
First Floorにはラグジュアリーブランド店が多く入居しています。有名どころを挙げると、バレンシアガ、バリー、ボッテガ ヴェネタ、カルティエ、ディオール、グッチ、エルメス、プラダなど。時計ブランドを見ると、ブライトリング、オメガ、パテック フィリップ、ピアジェ、ロレックスなどがあります。
ルイヴィトンも入っています。
ドバイでデーツといえば、バティール。ドバイモールに続き、ここにもありました。チョコレートコーティングされたデーツは、チョコレートの味そのものがとても上品で、加えてデーツともマッチするので、なかなかの美味です。
この店とは別に、カフェ バティールという飲食を楽しめる店もあります。
ドバイ土産の定番、パッチ。レバノン発祥のチョコレートです。ドバイモールの店より小ぶりです。
ドイツの陶磁器メーカー、ビレロイ&ボッホ。われわれが宿泊したアル カスルの洗面台がビレロイ&ボッホ製でした。食器類だけではなく、そういうものまでつくっていたとは驚きました。
モール オブ ジ エミレーツを紹介する記事の多くで、写真として使われているのは、このアトリウムでしょう。透明なドーム型の屋根を備え、日中は光が差し込んで明るいようです。
屋根の骨組みだけを見ると、緑青のような色味なので歴史的建造物のようにも感じられ、一方でモール部分は白一色でとてもモダンです。このミスマッチ感のある対称性が、アトリウムの魅力を高めているように感じます。
Ground Floorにあるカルフール。地元の人でいっぱいでした。
灼熱の地で楽しむスキー
モール オブ ジ エミレーツに併設する形で、スキー ドバイがあります。その名の通り、スキー場です。ドバイの真夏は軽く40度を超えますが、そんな地でもスキーを楽しめるのです。
スキー ドバイの中の様子は、モール オブ ジ エミレーツからガラス越しに見ることができます。
結構な数の人が入場しています。雪が降らない地域の人にとっては、やはり非日常で楽しい空間なのでしょう。
手前の看板に書いてありますが、内部の気温はマイナス4度だそうです。われわれが訪れた10月は、日中の最高気温が37~40度。スキー ドバイとの気温差たるや、すごいものがあります。
飲食店は約70店
モール オブ ジ エミレーツには、ファストフードを含めて飲食店が約70店あります。Second Floorがレストラン街のようになっているので、行ってみます。
小籠包や点心で有名なDIN TAI FUNG(鼎泰豊)。日本にも銀座や新宿・タカシマヤ、池袋・東武百貨店にあります。われわれが訪れた時は、90分待ちと言われました。ドバイでも人気があるようです。
DEAN & DELUCA。
われわれはDIN TAI FUNGの隣のイタリアン、800 Degreesに入りました。こちらはロス発祥のチェーン店で、東京だと千駄ヶ谷や南青山に店があるようです。
ピザは安いもので51.45AED(約1,600円)、高いもので71.40AED(約2,200円)といったところです。
注文1品目、シーザーサラダ。
注文2品目、ピザ マルゲリータ。これだけで十分おなかいっぱいになりました。
ミネラルウォーターと合わせて、料金は113AED(約3,500円)。ドバイまで来て日本に存在するチェーン店で食べるのもどうかと思いますが、ホテル内で食べることを思えば、随分と安いものです。
買い物目的で訪れる価値は?
モール オブ ジ エミレーツ、楽しめました。ここは、ラグジュアリーブランドの店は多くあるし、日本に未上陸のファッションブランドも多くあります。そういうものを買う目的がある人は、訪れてもいいかもしれません。
しかし、ここはあくまで、ドバイ在住の人のためのショッピングモールという印象です。イスラムの民俗衣装をまとった人の数は、ドバイ モールより圧倒的に多いですし、ベビーカーを押して歩く家族連れの数も比較になりません。土産を探しに訪れても、めぼしいものはなかなかないでしょう。実際に、われわれは何も買いませんでした。土産だけなら、規模は小さくても、スーク マディナ ジュメイラの方が何かしら見つかると思います。
その意味で、ドバイ モールに行った人が、こちらまで訪ねる価値はそれほどない気がします。われわれのように、ホテルが無料のシャトルバスを運行しているなら、見学目的で行くのは悪くないと思います。夜12時まで営業しているため、夜の予定がなかったら、時間潰しにもいいかもしれません。
さて、旅行記も残すところあと1ページ分です。エミレーツ航空での帰国便についての話で締めくくります。
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