ザ スリン(The Surin) レストラン 潮騒に耳を傾けながら ビーチでバーベキューも タイ・バンコク、プーケット旅行記 6
タイ・プーケットのラグジュアリーリゾート、ザ スリンのレストランを紹介します。※2019年12月時点の情報、1バーツ=3.65円で計算
多彩なジャム、ジュースに驚き
まずは、朝食会場となるロムタリーレストラン(LOMTALAY RESTAURANT)です。ロビーから1フロア下ったところにあります。プールと同じ六角形をしています。
天井が高く、仕切りのない空間で、立ち並ぶ何本もの焦げ茶色の柱がいいアクセントになっています。
料理を見ていきましょう。ワッフルやクレープは、その場で焼いてくれます。
もちろん、オムレツも焼いてくれます。ハム、チーズ、オニオンなど具材は6種類で、全て入れてもらうこともできます。
クロワッサンなどのパン類。食パンもあります。
野菜類。レタス、トマト、オニオン、パプリカなど種類は豊富です。旅先では不足しがちなので、こういう場所で補えるのはありがたいです。
ソーセージやベーコン類。
フルーツ類。南国に来て食べるべきは、やはりマンゴーです。
ジャムは驚きの15種類。とても全部は試せません。
ジュース類もすばらしいです。オレンジ、アップル、スイカ、パイナップル、ブルーベリースムージーなど、12種類も用意されています。数だけで言ったら、これまでで泊まったリゾートホテルで一番です。
面白いのが、これ、ブラッディーマリー。ウォッカとトマトジュースでつくるカクテルです。ホテルの朝食会場で見たのは、初めてです。二日酔いの際の迎え酒として飲まれることがあるので、そういう意味で置かれているのでしょう。
フルーツヨーグルト。ベリー、バナナ、ドラゴンフルーツなど、種類が豊富です。
ビュッフェ以外に、オーダーメニューもあります。
ポテトワッフルやアボカドトーストなど、変わった料理もオーダーできます。
エッグベネディクトを注文してみました。
では、いただきます。
トーストも。
レストランから見下ろしたプール。
プールサイドダイニングで軽食もお酒も
次に、プールサイドダイニングです。その名の通り、プールサイドに並んだテーブルで、食事をとることができます。
プールサイドダイニングのメニューは、ビーチベッドに持ってきてもらうことができます。それぞれビーチテーブルにあるボタンを押せば、オーダーできます。
フードメニューです。ハンバーガーやピザなど多彩に取りそろえられています。
ドリンクメニュー。ビールは最も安いタイのChang(チャーン)で160バーツ(580円)です。これに7%の付加価値税を加えた料金に対して、さらに10%のサービス税がかかるのですが、ラグジュアリーリゾートにしては控えめな値段かと思います。他のレストランで飲んでも、同じ料金です。
注文してみました。ステーキサンドウィッチ。540バーツ(1,970円)です。ポテトが付いています。
サンドウィッチという名称ですが、実際は牛肉を挟んだトーストパンでした。味はまずまずといったところ。ポテトはホクホクでおいしかったです。
ビールをオーダーすると、こうして瓶にオリジナルのボトルカバーを付けた状態で運ばれてきます。
タイのビール、SINGHA(シンハー)です。180バーツ(660円)。味は日本の大手が出しているビールに比べて薄めで、好みは分かれるかも。
うれしい週3回のアフタヌーンティー
ザ スリンのプールサイドでは、毎週月、水、土曜日の午後4~5時にアフタヌーンティーを無料で提供しています。これが、なかなかいいサービスなのです。
プールサイドに臨時のカウンターテーブルが設けられ、さまざまな料理、スイーツが並べられます。
クレープをその場で焼いてくれます。
クレープやキッシュが並びます。右のサーモンやチーズを巻いた一口料理は、とりわけ絶品でした。
チョコブラウニー(手前)とフルーツ。マンゴーやドラゴンフルーツが用意されています。
ジュースサーバー。
アイスクリームもあります。マンゴーとココナッツミルクの2種類です。
これらが全部食べ放題、無料ってなかなかすごくないですか。
プールサイドで水着のまま、おいしいコーヒーとスイーツを楽しみます。とてもいい時間です。
ビーチバーは深夜まで営業
ビーチのそばには、その名の通り、ビーチバーがあります。深夜0時まで営業しています。
われわれはあまり酒を飲まないので行きませんでしたが、ご覧のように、夜はライトアップされて、とてもいい雰囲気です。こういうところで飲むお酒は、格別かもしれません。
豪華ビュッフェに舌鼓
では、ここからはディナーです。ザ スリンでは、ビーチにテーブルを並べて、不定期で臨時のイベントを開いています。われわれが滞在中は、豪華食材を使ったバーベキューが行われました。1人2,000バーツ(7,300円)です。
夕方になると、スタッフによって準備が始まります。ビーチにはテーブルが並べられ、 4色のポールが立てられました。
プールサイドからビーチにかけて、キャンドルが並べられます。ここが入り口になり、バーベキュー参加を申し込みます。
バーベキューというと自分で焼くイメージですが、ここはビュッフェ形式で、その必要はありません。作業は、すべてスタッフが担ってくれます。
では、料理を見ていきましょう。イベリコ豚のハムです。
卵料理やアスパラガスなどのオードブル。
オイルサーディン。
ベジタブル系の料理。
寿司です。マグロ、サーモン、イクラや手巻きが並びます。
子ガニの天ぷら。その場で揚げてくれます。
タイ料理でよく見る魚ですが、スズキでしょうか。シンプルな塩焼きです。
メイン食材は豪華です。まずは、ロブスター。
オーストラリア産のトマホークステーキ。
ラムチョップです。
スタッフが手際よく焼いていきます。
デザート系にいきます。チョコレートファウンテンがありました。
チョコレートファウンテン用に、多彩なフルーツとマシュマロが用意されています。
スイーツもあります。
では、いただきます。
とてもムードのいいバーベキューディナーで、盛況でした。
ビーチでのバーベキュー、楽しめました。ロブスターは身がぷりぷりしていておいしかったし、ラムチョップはやわらかくて、味付けも良かったです。トマホークステーキや寿司はいまいちでしたが、8,000円くらいのビュッフェで完璧を求めるのは酷というものでしょう。チョコレートファウンテンが用意されるなど、甘いもの好きへの配慮もあり、とても満足いくディナーでした。
サンセットレストランへ
ここからは常設のディナーレストランの紹介です。まずは、サンセットレストランです。ロビーから下りて行った先、プールの一段上にあります。イタリアンを中心とした多国籍料理です。
朝食会場のロムタリーレストランと似たつくりで、柱が何本も立ち並んだ天井の高い空間になっています。
ガラス窓で囲まれた屋内の席もあります。
お通しのパン。
まずは、やっぱりビールから。
1品目、ラザニアです。560バーツ(2,040円)。薄味で、少し塩を振りたいくらいでした。
ピザ ナポリターナ。460バーツ(1,680円)。こちらは塩味の強いアンチョビが、ピザのあらゆる味を食ってしまっていて、舌の上で収拾が付かないような状態でした。
ここでは、注文する品を間違えてしまったか、われわれの口には、あまり合いませんでした。もう少しきちんと考えてオーダーすべきだったと反省しています。
タイ料理扱うビーチサイドレストラン
最後にビーチサイドレストランに向かいます。ザ スリンの敷地で最も北側の外れにあり、ロビーから歩くと3分くらいはかかります。
池の上に建っており、屋内席と芝生の屋外席があります。
夜、ビーチレストランの入り口です。ビーチバーと同じく、こちらも芝生席はライトアップされています。
屋内の席です。屋内といっても扉はありません。写真右手の2人は、タイの民俗楽器の生演奏を披露してくれています。調べてみたところ、たぶんキムという楽器です。
タイガービール。シンガポールのビールで、180バーツ(660円)です。
マンゴージュース。濃厚でした。ちなみに、紙ストローです。地球環境にきちんと配慮されています。
お通しのチップス。香味料は、色で分かると思いますが、ものすごく辛かったです。
まずは1品目、ロブスターのグリル。少しピリッとしたソースが特徴で、チヂミに似た付け合わせの料理と、よく合いました。
2品目、アスパラガスの野菜炒め。間違いのない一品です。
3品目、マッサマンカレー。16世紀のアユタヤ朝時代に生まれた料理と伝えられているそうです。
以前、米CNNのストリーミングサービス、CNNGOの料理特集で、世界一おいしい料理を決める企画があり、その中で1位に選ばれたのが、マッサマンカレーだったということで、話題になったようです。そもそも誰がどういう基準で選んだのかも定かではないし、ランキングで各国料理を比較するなんてナンセンスだと思いますが、CNNの影響力はとても大きいようで、マッサマンカレーの知名度は飛躍的に向上したようです。
さて、その味はというと、確かにおいしいカレーでした。ココナッツを使っているのでしょうか、まろやかな甘みと癖のないスパイスがよく合わさっていました。ビーフはよく煮込まれていて柔らかく、カレーの味が染みていました。
潮騒に耳を傾けながらのディナー、とてもいいです。屋外席の方が人気でした。
アフタヌーンティーは逃さぬよう
ザ スリンのレストランを総括で振り返ってみます。サンセットレストランのピザは失敗しましたが、その他はおおむね美味でした。打ちのめされるほどおいしいと思ったものはありませんでしたが、こちらが無意識のうちに設けている最低限のハードルは、ほぼ越えてきたように思います。ラグジュアリーホテルにしては、値段が控えめなのは、はっきりとプラスの要素。総じて、どうしようもなく不満を覚える、といったことはないでしょう。
すばらしかったのは、やはりプールサイドでのアフタヌーンティーです。夜食前に、おいしいコーヒーとスイーツを無料でふるまってもらえるだけで、すごくコストパフォーマンスがいいリゾートに泊まった気になりました。週3回あるので、多くの宿泊者は一度は当たることでしょう。午後4~5時の1時間だけですが、ぜひ逃さずに行ってもらいたいと思います。