書く書く しかじか

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アル カスル マディナ ジュメイラ 広々プールと1.1キロのロングビーチ 流れゆく至福のひととき ドバイ旅行記 3

 ドバイのリゾートホテル、アル カスル マディナ ジュメイラのメインプール、およびビーチに出てみます。どのような時間を過ごせるでしょうか。同じマディナ ジュメイラ内にあるダル アル マシャフ、ミナ アッサラーム、アル ナシームのプールも含めて見ていきます。

 

メインプールの最大幅は75メートル

  まずは、アル カスルのメインプールへ向かいます。途中、振り返って見たアル カスルの外観。アラビア語で「宮殿」を意味するその名の通りのつくりです。

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 運河をまたぐ橋の上に、大きなチェスボードがあります。駒は重そうに見えますが、プラスチック製でとても軽いです。

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 これがアル カスルのメインプールです。

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  下の画像はグーグルマップからプールの部分だけを切り出したものです。いびつな面白い形をしています。

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 プールの広さに関して公式情報はありませんが、グーグルマップで測ってみたところ、マップ上の天地で最も長い部分が58メートル、同じく左右で最も長い部分が75メートルありました。かなり大きなプールであることが分かるかと思います。

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 プールを取り囲むように、ビーチベッドが二重で置かれています。パラソルは全てのビーチベッドに備えられています。写真を見てもらえば分かる通り、プールに近い側のビーチベッドから埋まります。そちらのビーチベッドを抑えたければ、午前10時ごろには出向くようにしましょう。こだわりがなければ早く行く必要はないと思います。われわれが訪れた10月初旬に関して言えば、プールサイドが満席ということは一度もありませんでした。

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 メインプールの脇にあるタオルスタンド。テーブル上には、巻きずしみたいに4枚セットになったタオルがあります。ゾウをあしらったタオルアートは、さすがに誰も持っていきません。写真には写っていませんが、テーブルの脇に1枚ずつのばらでも置いてあります。

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 プールに近い側のビーチベッドに寝そべって見える景色。プールが大きいので開放感があり、とてもリラックスした時間を過ごせます。

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 プールから遠い側のビーチベッドから見た景色。われわれはどちらでもそれほど気になりませんでしたが、プールに近い側の方が目の前に障害物がない分、好む人が多いのは確かです。

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 プールに入って、昼寝して、本を読んで…。とてもぜいたくな時間です。

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 プールサイドに多くいる鳥。

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 鳥もやはり暑いのでしょう、プールで水浴びしています。かわいいのですが、割に大きな声で頻繁に鳴くので、少しうるさいところもあります。

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 プールの先に白いテーブルと椅子が置かれているのが見えます。ここはプールバーで、軽食を取ることができます。

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 プールバーから見たメインプール。プールバーでの食事については「旅行記4」の中で紹介していますので、そちらを読んでみてください。

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 メインプールの中から。十分すぎるほどの広さがあって、緑も多く、とても素晴らしいプールだと思います。

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 プールサイドに隣接する形で、円形の特徴的な建物が6棟並んでいます。これはレバノン料理のレストラン、カイマト アル バハール(Khaymat Al Bahar)です。アル カスル内に2ヵ所あるバイキング形式の朝食会場の1つでもあります。

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 カイマト アル バハールの先に、バージ アル アラブが見えます。

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 プールは場所によって深さが違います。最も深いところで1.4メートルくらい、浅いところで80センチくらいだと思います。

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 海側から見たメインプール。ここからアル カスルの建物側の端までの距離が、およそ75メートルになります。

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 プールサイドとビーチサイドでは、飲み物の無料サービスがあります。定期的にスタッフが巡回して配ってくれます。

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 ジュメイラグループのオリジナルアイスもビーチサイドでもらえます。

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 薄いレモン風味で、さっぱりしており、暑いドバイでぴったりの味です。

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 アル カスルにはメインプールのほかに、キッズ用のプールもあります。場所は、メインプールから東へ40メートルほどのところです。小さな子どもがいる家族連れも安心して宿泊できるのではないでしょうか。

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人混みと無縁のゆったりビーチへ 

 では、ビーチサイドに出てみます。マディナ ジュメイラのビーチは、アル カスル前からアル ナシーム前までで、約1.1キロの長さがあります。ビーチベッドから波打ち際までの幅は場所によって違うでしょうが、20~30メートルくらいでしょう。これだけのゆったりとした広さがあるので、混み合っていて煩わしさを覚えるということは、まずありません。

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 午前10時半ごろに撮った写真。この時間帯に泳ぎに来る人はいないのでしょうか。パラソルの多くが閉じられています。

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 海は、そこそこ遠浅です。身長160センチくらいの人なら、波打ち際から30メートルくらい離れても足は余裕で付きます。波も穏やかなので、安心して入ることができる海だと思います。海水温はとても高くて、われわれが訪れた10月初旬で推定30度くらいあって、温水プールのような温かさでした。冷たい水が苦手な人は、プールより海の方がいいでしょう。

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 海の中から撮ったバージ アル アラブ。

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 石積みの突堤までがマディナ ジュメイラの敷地です。突堤の先には、7キロほど離れたドバイ マリーナの高層ビル群が見えます。ドバイ マリーナは、ドバイ インターナショナル ファイナンシャル センター(DIFC)と並ぶ高層ビルの集積エリアです。

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 ビーチベッドの間隔は、プールサイドより広めに取ってあります。よりプライベート感が欲しい人は、ビーチサイドの方が向いているかもしれません。

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 ビーチの砂は、きめが細かく、さらさらしています。素足で歩いても、痛くありませんし、気持ちのいい柔らかさがあります。

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 飲み物の無料配布サービスは、ビーチサイドにもあります。

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 アル カスルのビーチには、海上に建つレストラン、ピアシック(Pierchic)があります。シーフードを中心とした地中海料理を提供しています。海に突き出た特徴的なつくりと、出している料理の値段(最も高いコースで1250AED=約39,000円)からして、アル カスルはもとより、マディナ ジュメイラで指折りの名物レストランではないかと思います。

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 ピアシックへ続く桟橋の長さは、およそ180メートルあります。

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 ピアシックは金曜日の昼にブランチを提供しています。われわれは食べていませんが、意外とこれが狙い目のような気がします。もちろんディナーも素晴らしいものを出しているのでしょうが、夜だと暗くて海上の景色をそれほど楽しめないように思うので。

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 ピアシックの前から見たアル カスルおよびビーチ。桟橋とホテルの中心が一直線に並ぶように設計されていることが分かるかと思います。

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 ピアシックの桟橋から見たミナ アッサラーム

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 ピアシックの桟橋上から見たビーチ。

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 ピアシックの桟橋から西の海に目をやると、かの有名な人工島パーム ジュメイラの建物群が見えます。写真の中央は、ヒルトングループの最高ブランドであるウォルドーフ アストリアです。マディナ ジュメイラから直線で3キロ強の距離になります。

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 ビーチには日除けのカバナがいくつも設けられています。ただし、無料ではありません。1日750AED(約23,000円)です。とても高いです。「飲み物や軽食が付いている」とスタッフが言っていたような気がするのですが、値段にびっくりして細部を聞くのを忘れました。もし利用される場合は、確認してみてください。

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 同じカバナでも、上の写真のようなテント風ではなく、屋根と柱がしっかりしたつくりのカバナもあります。

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 サンセットの表情もお見せします。マディナ ジュメイラのビーチからは、海の向こうへ沈む夕日を見ることができます。正確に言えば、太陽が沈むのは、パーム ジュメイラの先になります。

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 ピアシックと夕日。

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 かすんだパーム ジュメイラの先に日が沈んでいきます。この写真で言うと、太陽はウォルドーフ アストリアの先へ消えていきます。

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プライベートプールがあるダル アル マシャフ

 では、マディナ ジュメイラにあるアル カスル以外の3ブランドのプールも見ていきましょう。

 

 まずは、ダル アル マシャフです。主に運河沿いに並ぶヴィラ風のリゾートです。

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 ダル アル マシャフには、専用の小さなプールが付いています。ただし、ヴィラ数棟での共用です。よって、「プライベートプール」とは言い切れないかもしれませんが、他に代わる言葉もないので、以下プライベートプールと呼ぶことにします。宿泊者しか使用できないので、メインプールと比べて、静かな環境であるのは間違いないと思います。グーグルマップで測ってみたら、大きさは7メートル×14メートルくらいでした。

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 マディナ ジュメイラのマップを見てみると、プライベートプールが周囲に見当たらないヴィラも存在します。そのヴィラの宿泊者がプライベートプールを使えるのかどうか、規定が分からないので何とも言えませんが、どうしても利用したかったら、事前にホテル側ないしは旅行代理店に問い合わせてみることをお勧めします。

 

中二階のようなミナ アッサラームのプール 

  次に、ミナ アッサラームのプールです。

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 運河とビーチの間に位置します。リゾート内に張り巡らされた運河は、ミナ アッサラームの建物にぶつかる格好で、この地点で行き止まりとなります。

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 これはプールサイドからバージ アル アラブ側を写したものです。ビーチと比べて、プールサイドが少し高くなっているのが分かるでしょうか。ミナ アッサラームのプールは、グラウンドレベルから階段を数段上がった先に設けられています。高さで言えば中二階のような感じです。

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 アル カスルのメインプールと比べれば小ぶりです。最も長い対角線で測ると32メートルほどの長さです。

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 トリップアドバイザーでアル カスルのプール写真を見ていると、その中にはホテル側が投稿したミナ アッサラームのプール写真が混じっています。逆にミナ アッサラームの側にも、アル カスルのプールが紹介されています。これは、互いのプールを行き来して、自由に使っていいということです。

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大人専用プールがあるアル ナシーム

 続いて、アル ナシームのプールです。アル ナシームは2016年12月にオープンしたマディナ ジュメイラで最も新しいホテルです。マディナ ジュメイラの運河は、ミナ アッサラームの前までしか設けられていません。周囲に運河がないアル ナシームは、建物のすぐ目の前がプールになっています。

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 アル ナシームのメインプールもグーグルマップで見てみました。円形と方形を組み合わせた複雑な形をしています。写真の下から上へ、最も長い対角線を測ったら約58メートル。広さで言ったら、アル カスルより狭く、ミナ アッサラームより広いといったところです。

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 プール内の焦げ茶色のオブジェから水が噴き出しています。

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 ここは、小さな子どもが入って遊べるように浅くなっています。「コの字」になったブロック部分はベンチのようになっていて、座ることができます。

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 アル ナシームにはマディナ ジュメイラで唯一、大人専用プールがあります。ここがそうです。メインプールから40メートルほど離れているので、子どもの声がしたとしても、あまり気にならないような気がします。

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 マディナ ジュメイラのプールとビーチの紹介は以上です。総括すると、プールにせよビーチにせよ、広々としていて、景観も美しく、のんびりするにはとてもいい環境です。また、ドバイは雨がほぼ降らないので、天気の心配がないのも、リゾート地として評価できるところです。10月上旬は最高気温が40度近くありますが、日本のように湿度が高くないので、数字ほどの暑さは感じません。プールに入って、海で遊ぶには、ちょうどいいように思いました。

 

 また、スタッフがとにかくフレンドリーに声をかけてくれるのも素晴らしいと感じた点です。UAEは8割が外国人という国で、当然ながらマディナ ジュメイラで働いているスタッフも外国人ばかりです。

 

 話を聞いたスタッフによると、ジュメイラ グループで働く人の国籍は、何と110か国に上るそうです。「Where are you from?」。スタッフに何度尋ねられ、そしてこちらも何回尋ね返したことでしょう。互いに母国語ではない英語を使い、互いにとっての第三国で、とりとめもなく身の上などを語り合う。かつてリゾートホテルで、このような体験をしたことはありません。話しかけてくれたスタッフみんなに親近感を覚えました。ちなみに、働いている人の国籍でとりわけ多いのは、インド、フィリピン、パキスタンだそうです。

 

手負いのウミガメが泳ぐラグーン

 最後に、動物関連の話題を。アル ナシームにはウミガメを飼育しているラグーンが設けられています。日本料理店、KATSUYAの周囲がそのラグーンです。

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 ただし、単なる見せ物として飼育しているわけではありません。ジュメイラグループでは傷ついたウミガメを保護し、治療した上で海に戻す取り組みをしているそうです。保護したウミガメはまずチェックを行い、集中治療が必要と診断されれば、バージ アル アラブ内の水槽に入れられます。傷などが癒えたら、今度はアル ナシームのこのラグーンでリハビリが行われ、海に戻す準備が進められます。そして、診察の結果、オッケーが出たら海に戻されます。そういった説明がラグーン前のパネルに書かれています。

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 われわれが訪れた際には、1匹だけ泳いでいました。子ガメです。本当はここでカメを見ることができない方がいいのかもしれません。傷ついて保護されたカメがいないということなので。

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 顔を出してくれました。

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おまけ: リゾート内の猫に救いの手を

 滞在中、マディナ ジュメイラ内で猫を2匹見ました。猫好きの私にとって、とても興奮する出来事でした。こちらはダル アル マシャフのヴィラ周辺をうろつく白ネコ。痩せています。警戒心が強く、近づいたら逃げられました。

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 もう1匹、キジトラの白。アル カスルのメインプールを囲む植え込みにいました。

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 呼んだら近づいてきて、触らせてくれました。

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 この翌日の夜には、スーク マディナ ジュメイラからアル カスルへの帰り道でもばったり。われわれがここを通るのを分かっていて、待っていたのでしょうか。この時は、咽をゴロゴロ鳴らし、甘えた声ですり寄ってきて、歩いた先々に付いてくるので、ホテル内に入ろうにも入れなくなりました。

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 こちらも、ろくに食にありつけていないのでしょう。生まれて数か月だと思いますが、やせ細っていて、軽かったです。飼ってやりたいと思っても、さすがに日本に連れて帰るわけにもいきません。猫が食べそうなものも手元になく、何もしてやれることがなくて、やるせなかったです。

 

 イスラム教の開祖ムハンマドは無類の猫好きだったとされています。同じように現地の優しい猫好きが、慈悲深い救いの手を差し伸べてくれることを祈るばかりです。

 

 マディナ ジュメイラのプールとビーチについては以上です。次のページでは、マディナ ジュメイラおよびスーク マディナ ジュメイラの食事についてまとめました。

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