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ドバイ モール 世界最大級を体感 どれだけ時間があれば歩き尽くせる? ドバイ旅行記 9

 総面積が世界最大級のショッピングモール、ドバイ モールを歩きます。その広さは、東京ドーム24個分にあたる112万4,000平方メートル。店舗数は約1,200もあります。どれほど大きいのか、体感したいと思います。※ 2018年10月時点。1ディルハムAED)=31円で計算。

 

地図帳のような表記のフロアマップ

 われわれは、オールド スークからタクシー移動で来ました。タクシーでアクセスする場合、ドバイ モールに面したAl Safa通りという大きな道から入って、北側の入り口前で降りることになります。

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 タクシーを降りて見える景色。高層ビル群は、ドバイ インターナショナル ファイナンシャル センターと呼ばれる金融街です。

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 では、入ってみましょう。

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 入ると、そこは巨大なアトリウム。

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 アトリウムには、2021年にも完成が見込まれるドバイ クリーク タワーの巨大な模型が置かれています。高さは発表になっていませんが、1,300メートルを超えるとみられています。現在世界一高いビルは、ドバイ モールと隣接するバージ カリファ(828メートル)ですが、2019~20年に開業するサウジアラビアのジッダ タワーが1,000メートルを超えるため、2位に下がることになります。ドバイは一時的に「世界一」の座を失いますが、ドバイ クリーク タワーの開業で、すぐに奪還することになりそうです。

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 ドバイ モールで無料wi-fiを拾って、Facebookでログインしようとしたら、「名前なんて言うん?」「ほな次いこか」と関西弁で案内が出てきました。

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 アトリウムには、ドバイ モールのパンフレットが置いてあります。これがないと、店を探せないので、入手しましょう。通常のショッピングモールであれば、マップ上に店の名前があるものですが、ここには書かれていません。代わりに、マップ上に縦に1~10、横にA~Qで直線が引かれています。この数字とアルファベットが交わるところに店があります。店の数が多すぎてマップ上に記せないため、このような措置が取られています。まさに、地図帳の世界です。ちなみに、フロア表記は日本と異なるので注意しましょう。LGはLow Groundで地下1階、Gが1階、1が2階、2が3階になります。

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 店名はこのような一覧表になっています。フロアを示す「Level」と、2本の線が交わる場所を表す「Grid Ref.」を元に、マップ上から探すことになります。 

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 では、歩いてみましょう。モール内のGフロア(1階)には、アイススケートリンクがあります。広さは1,500平方メートル。これがどれくらいの大きさかと言うと、アイスホッケーリンクは、北米規格で約61×26メートル=1,590平方メートルです。つまり、NHLのプロ選手たちが試合で使っているリンクとほぼ同じ広さなのです。

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 リンクの大きさもさることながら、その上部に設けられた液晶ビジョンの大きさにも驚かされます。

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  中央に吹き抜けを設けて、両サイドに店舗を配置する定番のつくりです。

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 LGフロアの雰囲気。

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お勧めはパッチとバティー

 ここからは、撮影した店舗を紹介します。当然ながら、全体のごくごく一部です。

 

 スイーツの世界的巨匠、ピエール エルメの店舗。Gフロア。日本にも多くの店がありますが、ここにもありました。

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 シンガポールに本拠地を置く紅茶ブランドTWG。Gフロア。創業から10年ほどで、世界的な高級ブランドへと急成長を遂げました。イートインスペースもあります。

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 チョコレートのPatchi(パッチ)。LGフロア。レバノン発祥のブランドではありますが、ドバイの定番土産として知られています。

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 Patchiの店内。手が届かないところまで壁一面にチョコレートの箱が並びます。味はオーソドックスで、無理なくチョコの風味を楽しめます。パッケージはシンプルで洗練されており、確かに間違いのない土産になると感じました。

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 高級デーツを扱うBateel(バティール)。LGフロア。デーツはナツメヤシの実を乾燥させたもので、ドバイの定番のスイーツ。そのドバイにあって、最も有名な店がBateelです。

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 Bateelのショーケース。チョコレートでくるんだデーツの上部に切り込みを入れ、間にオレンジピールやナッツを挟んだ商品が並びます。購入して食べましたが、チョコレートは、高級パティスリーと遜色ないようなレベルの味でした。デーツとの相性もよく、お世辞抜きにおいしかったです。

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 とてもデーツには見えません。

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 こちらは、チョコレートにくるまれていない、むき出しのデーツ。1キロ195ディルハムAED、約6,000円)。

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 PatchiとBateel、買わせていただきました。

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 ラクダミルクを使ったチョコレートで有名なAl nassma(アル ナスマ)。LGフロア。ベーシックな板チョコ1枚、30.45AED(約940円)です。成分表を見ると、ラクダミルクパウダー21%のほか、ココアやはちみつなどで作られています。味は割とオーソドックスなミルクチョコで、口の中で溶け終わるころに、ほんのりとバーボンが香ります。おいしいと言えばおいしいですけど、940円はちょっと高い。話のタネに買うのはいいかもしれません。

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 ドイツの時計ブランドIWC。Gフロア。時計は、ランゲ&ゾーネ、ブレゲ、ブルガリカルティエ、フランク ミュラー、オメガ、パネライ、パテック フィリップ、ロレックスなどなど、世界的に知られているブランドは、かなりがここに集まっています。

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 キャメル カンパニー。LGフロア。人形やTシャツ、ストラップなど、ラクダに関する商品を幅広く取りそろえています。

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 エミレーツ航空のオフィシャルストア。Gフロア。

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  その名の通り、エミレーツのグッズを扱っています。

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 エミレーツがスポンサーを務めるサッカーチームのユニホームも。エミレーツは、レアル マドリードアーセナル、パリ サンジェルマン、ACミランなど、そうそうたるビッグクラブで胸スポンサーになっています。いま、サッカー界にもっともお金を使っているスポンサー企業の一つと言って間違いないでしょう。

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 スーパーマーケットのWaitrose。LGフロア。

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 自分で料理をする人は、ここで食材を買うことができます。

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 土産として、ばらまけそうな菓子類もあります。必要な人は探してみましょう。

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ドバイ モールの食事について

 ドバイ モールは、飲食の店がとても充実しています。2018年10月現在、パンフレットに載っている飲食系の店は、159店に上ります。イートインスペースがない店も含めての数ではありますが、とにかく食に関する店は多いです。たとえば、ドバイ モール内にスターバックスだけで5店もあります。疲れたけど座る場所がない、どの店に行っても待たないと座れないということは、そうはないと思われます。ドバイ モールと比べると、日本のショッピングモールは飲食への比重が軽いと思ってしまいます。

 

 何を食べるか迷ったら、とりあえずフードコートに行ってみましょう。LGフロア、2フロアの2ヶ所にあります。この写真はLGフロアです。

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 もう1枚、LGフロアのフードコート。

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 昼食はここで済ませました。DONER & GYROSGYROSギリシャ料理で、日本で言うギロピタのこと。ギロスと呼ばれる薄切り肉をピタというパンにはさんで食べる料理で、ラップサンドのようなものです。この店はチェーン店で、ドバイやアブダビ、ラス アル ハイマに15店ほど展開しています。

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 ギロピタに、ポテト、ドリンクが付いたセット。2人分で82AED(約2,500円)。ファストフードと思って食べると、やや高い気がしますが、ポテトはそれなりに量があるし、ギロピタ自体も大きいので、納得の値段ではあります。

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 ギロピタの断面。肉が隅々までぎっちり詰まっていて、食べ応えがありました。

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 2フロア(3階)のフードコート。LGフロアより、こちらの方が広くて、店も充実しています。

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 フィリピンの有名なファストフードチェーン、ジョリビー。ドバイにもありました。

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 夜食はこの店で。Noon & Kabab。その名の通り、ケバブです。

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 注文した品、JOOJEH MASTER COMBO。75.6AED(約2,300円)。簡単に言えば、チキンを使ったケバブとライス、オプションでサラダを付けたセットです。ウィキペディアによると、Joojehというのはミススペルで、本当はJujehというのだとか。味は、肉の塩加減がよくて、まずまずおいしかったです。何より、旅で不足しがちな野菜を多くとることができたのが大きかったです。

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半端ない食の充実ぶり

 ドバイ モールは、ひと言で言えば、広すぎます。買い物が好きな人なら、どれだけ時間があっても、足らないと感じるでしょう。われわれは、バージ カリファ、ドバイ水族館と合わせて13時間程度滞在したのですが、全く足りませんでした。モール内で足を運べていないところが多く残ったのは、やや残念ではあります。モールだけで12時間あれば良かったかなと思います。ただ、旅の日程上、それだけの時間は割けなかったので、やむをえないところではあります。

 

 ここはとにかく食が充実しており、おしゃれなカフェ、レストランが多くあります。足を休める場が乏しく、いざ飲食店に入ろうと思ったら、長い列ができている、といったことが得てしてある日本のショッピングモールと大違いです。食べ歩きをするだけでも、いい時間を過ごせるかもしれません。それぞれに合った楽しみ方を提供してくれるだけの懐の広さがあります。

 

 さて、最後にドバイ ファウンテンを見て帰ります。

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